OTO ZONE

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65(文庫版)

多くの生きるヒントを与えてくれた日野原重明先生との対談集『65』が、ついに文庫化! 65歳の年齢差がある二人から、たくさんの心に響く言葉が聞こえてきます。 発行:幻冬社(2007年10月) 税込価格:480円 購入はこちらから


大人になるための社会科入門

大人になるということは、社会に目を向けること。30歳を目前にしたオトタケが、背伸びすることなく社会と向き合い、様々なテーマについて専門家にも話をうかがい、考えを深めていきます。 発行:幻冬社(2007年8月) 税込価格:1260円 購入はこちらか


だから、僕は学校へ行く!

スポーツライターとして活動していたオトタケが、なぜ教育の世界に興味を持ち、小学校の先生になることを決意したのか。本書には、その理由がぎっしり詰まっています。 発行:講談社(2007年3月) 税込価格:1200円 購入はこちらから


12月27日(水)掲載

朝日新聞社 東京版 “乙武さんといじめ考えた” 新宿区立の中学校の生徒会役員が学校生活の課題を話し合う交流会に参加。


松井選手からの手紙

いじめを苦にした子どもの自殺が、連日、報道されている。 そんななか、一通の手紙が産経新聞に掲載された。 ヤンキース・松井秀喜選手から寄せられたものだ。 「あなたの周りには、あなたを心底愛している人がたくさんいる」 彼のあたたかなメッセージに触れ、僕は思わず涙ぐんだ。 いま、教育界にはかなりの逆風が吹いている。 いじめの問題や、履修漏れ問題。さらには教育基本法改正。 その視線には、いままでにない厳しさがある。 もちろん、教育現場があらためなければいけない点も多々あるだろう。 第三者的な視点から批評を仰ぎ、改善すべき点はしなくてはならない。 でも、いま本当に必要なのは「犯人探し」などではなく、 それぞれの立場で何ができるか、を考えることではないだろうか。 親として、 教員として、 地域に生きる大人として、 「自分は、子どもたちのために何ができるだろう」 そのことを考え、実行する。 ただ批判をし、責任の押し付け合いをするだけでは、 亡くなった子どもたちが浮かばれないと、僕は思う。 だから、松井選手のメッセージがうれしかった。 あれだけのスーパースターが、海を越えて子どもたちのことを思い、 アクションを起こしてくださった。 ありがとう。ありがとう。 僕も、いま一度、自分に何ができるのかを見つめ、 子どもたちのためにできることを探していきたい。


いたずらもみじ

週末は、柔道の全日本実業団体対抗大会を取材するため、札幌へ。 もちろん、お目当ては右大胸筋けん断裂の重傷から 1年5カ月ぶりの復帰戦となった井上康生選手。 結果は、出場した3試合すべてに一本勝ち! 技のキレも申し分なく、シドニー五輪以来、6年近く彼の取材を 続けている僕にとっても、記憶に残る大会となりました。 さて、よろこびをかみしめながら帰ってきた機中、僕の隣りには 一歳くらいの男の子を連れたお母さんが座っていました。 この子が、かわいいのなんのって……。 くりくりのお目々で、じーっと見つめられたら、もうイチコロ! お母さんのひざで抱えられながらも、いたずらが止まらないチビッコ。 飛行機が離陸したあとも、袋から取り出したおもちゃを振り回したり、 食事用の小さなテーブルが収納されているフタを、飽きもせず、 何度も繰り返し開け閉めしたり。 はじめは「もう、この“いたずらもみじ”が!」と、軽くたしなめる程度だった お母さんも、いつまでも止まないいたずらに、ほとほと困惑顔。 哺乳ビンに入ったミルクは離陸前に飲み干してしまったし、 なだめてもすかしても、小さな“もみじ”は動きを止めません。 やっぱり、子どもを育てるって大変だなあ。 その様子をそばで見ながら、実感しました。 ふとしたいたずらで本人が怪我してもいけないし、 まわりの人に怪我をさせても、物を壊してもいけない。 だから、とにかく子どもから目を離すことができない。 でもね、今回、一時間半のフライトをともにして、ふと思ったんです。 もしかして、その気苦労の半分くらいは、 「まわりの人に申し訳ないから、いい子にしててね」 という気遣いだったりするのかなあと。 その子がガチャガチャと物音を立てるので、いつもは機内で爆睡の僕も、 さすがに眠ることができませんでした。 ときには、振り回したおもちゃが肩のあたりにぶつかることも。 そのたびに、「すいません、すいません」と謝るお母さん。 そのチビッコが「ギャーッ」と泣き出したときなど、 お母さんの心臓がビクッとなるのが聞こえてきそうほどでした。 「もう、お願いだから……」と、最後はわが子に懇願するようにしていた 彼女の姿に、何だか「申し訳ないなあ」と思ったんです。 え、誰に申し訳ないかって? まだ分別のつかない、小さな子どもたちに。 公共の場では、周囲の迷惑にならないように――。 これは、社会人として当たり前のルール。 だから、お母さんも、子どもが騒ぐたびに肩身のせまい思いをした。 お騒がせしてスミマセン、と。 でも。 これって仕方がないことだと思いませんか? もしも幼稚園にあがったくらいの子どもが騒いでいたなら、 「みんながいる場所では静かにしなさい」というしつけも必要でしょう。 でも、まだ「ウー」とか「アー」しか口にしない一歳前後の赤ん坊。 「まわりの迷惑になるから」と言い聞かせたって、わかるはずがない。 結局、大人が我慢するか、子どもに我慢させるのか、という話だと 思うんです。それが、日本の社会では(ほかの国ではどうなんだろう?) 子どもに我慢をさせてきた。 大人が快適にすごすために、赤ん坊に過度なストレスを強いてきた。 正直なことを言えば、いままで電車やレストランで赤ん坊が騒げば、 「うるさいなあ」と思ったこともありました。でも、子どもたちにしてみれば 「そんなこと言われたって……」ですよねえ。 これからは、我慢、我慢。 我慢というか、その光景をほほえましいと思える大人になりたいな。 たとえ寝不足だとしても(笑)。 そのぶん、言い聞かせてわかる年齢には、厳しくいきますよ!?


複眼的な視点

前回、前々回と、いま教育界を騒がせている教科書問題について触れてきました。いやあ、読み返してみたら、文章がカタイ! 今回は、もう少しやわらかく、僕らしい文章でいこうと思います。 さて、「つくる会」vs「反対派」。たがいに相手を「自虐史観」、「皇国史観」と非難しあっていることは、これまでのメールで説明してきました。つまり、「国際社会のなかの日本」を意識した歴史観なのか、「あくまで日本を中心とした」歴史観なのか。 これ、どちらが正しくて、どちらが間違っているという問題ではないと思うんです。視点をどこに置くかによって、歴史の見え方、伝え方はいくらでも変わってくる。でも、それって歴史に限ったことではありませんよね。 たとえば。 A君が、突然、B君に殴られた――。これだけを聞けば、B君は完全に「悪玉」です。A君は、さぞ困惑したことでしょう。 ところが、もし日頃からA君がB君をいじめていて、そのいじめに耐え切れなくなったB君が、報復行為としてA君に殴りかかったという背景があったとしたら……。立場は、たちまち逆転。今度はA君が「悪玉」。B君には同情を寄せたくなってしまいます。 この事件を知ったC先生は、二人を呼んで事情を聞きます。A君は「あいつが突然、殴ってきた」としか言わないでしょうし、B君はこれまで受けてきた苦しみを切々と訴えるでしょう。先生は、きっと「どちらが悪い」と一方的に断罪することができず、頭を悩ませるはずです。 たぶん、そういうことなんだと思います。いや、もちろん、他にも考慮しなければならない複雑な事情、根深い問題もあることでしょう。でも、この教科書問題の本質は、こうしたところにあるのかな、と。 では、なぜ扶桑社の教科書は、わずか0.039%という低い採択率(前回)に留まったのか。どちらの歴史観も間違ったものでないなら、もう少し扶桑社の教科書を採択する自治体が現れてもよさそうなものですが……。 これは、「どちらの歴史観が正しいのか」という議論と、「どの教科書が、より中学生の学習にふさわしいのか」という議論が、まったくの別問題であることを示しているように思います。 視点を変えれば、歴史の見え方も違う。だから、「どちらの歴史観が正しいか」という議論は不毛なものだと思っています。では、質問を変えてみましょう。 「どちらが一般的で、中学生が学習しておくべき歴史観か」 すると、たちまち、「99.961」vs「0.039」という数字になってしまうのです(教科書としての完成度など、そのほかの要素も影響しているとは思いますが)。 「でも」と、僕は考えてしまいます。 扶桑社版の教科書は、中学生の学習にまったく役に立たないものなのでしょうか。少なくとも、日本がつねに悪玉として描かれてきた教科書で教育を受けてきた僕には、「なるほど、そういう考え方もあるのか」と考えさせられる箇所がいくつかありました。 扶桑社版に反対する人々は、「これだけ国際社会になったのに、こんな日本に偏った教科書をつくって」と口にしています。ですが、これまでの教科書は「近隣諸国から見た日本」ばかりが強調され、「日本からの視点」はあまりに無視されてきたように思います。 国際社会の一員となる子供たちだからこそ、それぞれの立場によった多角的な物の見方を身につける必要があるのではないでしょうか。 そこで、こんなアイデアを思いつきました。 教科書を2冊とも使ったらどうだろう。 いや、ふざけて言っているのではありません。もちろん、普段の授業から2冊を並行して授業を進めていくことは難しいでしょう。でも、たとえば前回のメールにも書いたような「視点の異なる箇所」に関しては、それぞれの教科書を読み比べたらいいと思うのです。 たとえば、「韓国併合」。扶桑社版とそれ以外の教科書では、ずいぶんと書かれ方が異なっています。それは、「この歴史的事実をどの国から見つめるか」という視点の違いから来ています。 だったら、どちらの国からも見てみよう!――というのが僕の考え方です。2冊の教科書を読み比べてみれば、「なぜ日本が韓国併合を行ったのか」「それを韓国はどう受け止めたのか」という、双方の主張・立場がわかる。この複眼的な物の見方こそが、これからの国際社会を生きる人間に必要なものだと思うのです。 こうした学習をもとに、子供たちを日本・韓国それぞれの立場に分けて、ディベートをさせてもいいかもしれません。歴史の授業だけで時間が足りないようであれば、「総合的な学習の時間」を活用する手もあります。 「歴史を学ぶ」から「歴史から学ぶ」へ。拒むことばかり考えるのではなく、うまく活用する道も考えてみたらどうでしょうか。


職場復帰

7月末から続いていた明星大学でのスクーリング授業も、ようやく終了。3週間、住み続けた八王子のウィークリーマンションも引き払い、ぶじ我が家に戻ってきました。 なんか、祭りのあとのような淋しさを感じている自分がいます。 この3週間を迎えるまでは、「いまさら学生かあ……」なんて、ちょっぴり照れくさい気持ちもあったし、とにかく「苦痛な3週間を何とか乗り切ろう!」という思いしかなかったのが正直なところ。 それが、いざ大学へ通い始めると、やっぱり楽しいんですね。少しずつ友達ができて、一緒に勉強したり、ノートを貸し借りしたり、試験が終われば「打ち上げだぁ~!!」と飲みに行ったり。授業が終わってから車をカッ飛ばし、温泉まで行ったこともあったなあ。 学生時代はその大半が仕事に費やされてしまった僕にとっては、2度目の学生生活のほうが、より“青春してる”って感じがしました。 共に過ごした3週間が終わり、みんなそれぞれの生活に戻っていきました。ここ数年の、どんな夏の思い出より、ずっと胸の奥で輝き続けるんだろうなあ。 これから、僕がどういう形で教育とかかわっていくことになるのかは想像もつきません。でも、ひとりの教育者として、学校関係者として活動していくうえで、忘れてはならない“原点”を思い起こさせてもらった気がします。 学校は、楽しいところなんだ。 不登校は、年を追うごとに増加。いじめを原因とした自殺も、後を絶ちません。学校がつまらなければ、勉強への意欲も低下するでしょう。 だから、楽しい学校をつくりたい。具体的なイメージなんてまだ何もないけれど、子供たちが「学校に通うのが楽しくて仕方ない!」と思えるような、そんな学校をつくれたらいいなあ。 さて、3週間ずっと仕事を休んでしまっていましたが、ようやく現場復帰。月曜日は、平塚市にある東海大学で柔道・井上康生選手のインタビュー。火曜日は、聖路加国際病院名誉院長にして、93歳の現役医師・日野原重明氏と対談。そして本日から、新宿区「子供の生き方パートナー」としての活動も再開です。 休んでいた3週間分、山のように仕事が溜まってしまいましたが、何だか、いまの自分からは、あっさりと乗り越えていけそうなパワーを感じます。 Thank you, MEISEI Friends !!


3/11『世界で一番楽しい学校』OA決定!!

いつも「oto-zone」をご支援いただき、誠にありがとうございます。 この度、乙武が世界各地の素晴らしい『学校』を紹介する『世界で一番楽しい学校』が日本テレビにて放送されることが決定いたしました。「不登校」「いじめ」「少年犯罪」など深刻な問題を抱える日本の教育現場。かねてから「こどもたち」に関心を持っていた乙武が、「学校って本当は楽しい場所だよね」と振り返り、世界の楽しい学校を探す"旅″に出ました。 番組名:読売新聞130周年記念 『乙武洋匡の世界で一番楽しい学校』 放送局:日本テレビ系全国ネット 放送日:3月11日(金) 21:00~22:54 メイン・パーソナリティー  乙武洋匡 メイン・サポーター     久本雅美 番組サポーター      山本太郎 ウド鈴木 高田万由子 番組ホームページへは、 http://www.ntv.co.jp/ototake/index.html から。 3月5日(土) 10:30~11:30には、事前番組も放送予定。 ぜひお見逃しなく!! 今後とも、乙武洋匡ならびに『oto-zone』へのご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


年中無休スタジアム

甲子園からアテネまで、3年間に渡りオトタケが、スポーツの奥深さと、勝負にかける選手たちの思いを伝えたいと、東奔西走。五つの感動ストーリーを、一冊の本にまとめたスポーツノンフィクション選。井上康生、秋田豊、安藤美姫、日本シリーズ、高校サッカー・・・オトタケが駆け抜けたスポーツの世界。発行:講談社(2004年12月) 税込価格:1470円 購入はこちらから


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