OTO ZONE

クリスマス in 石巻

2011年12月22日

毎年、年の瀬が迫ってくると、
「今年のクリスマスはどんなふうに過ごそうかなあ」
なんて考えるのが楽しみのひとつだったりする。

でも、今年はもうひとつ、別の考えが生まれてきた。
「被災地の子どもたちは、どんなクリスマスを過ごすのかな……」

クリスマスの夜といえば、ちょっぴり豪華なごちそうが食べられて、
前から欲しかったあのプレゼントが枕元に置いてあって—-。

そんなイメージがあるけれど、被災地ではどうなんだろう。
まだ、そこまでの余裕がある家庭ばかりじゃないかもしれない。
じゃあ、学校は?

昨年3月まで、僕は小学校教員を務めていた。
子どもたちと「クリスマス会」をしてはいけないと言われた。
「特定の宗教の行事を公立小学校で行うわけにはいかない」
というのが、その理由だった。
きっと、被災地だって、そのあたりの事情は変わらないだろう。

だとしたら。

子どもたちは、どこで「クリスマス」を味わったらいいんだろう。
家庭でも、学校でも、クリスマスを感じられないとしたら—-。
だったら、オレが持ってくぜ!!!!
今年の夏に訪れた石巻市立橋浦小学校に連絡すると、
校長先生が冬休み中の体育館を開放してくださることになった。

北上川のすぐそばにある橋浦小学校には、津波の影響で
校舎が壊滅的な被害にあった近隣の2校の子どもたちも通う。
つまり、いまは3校合同での学校生活が営まれているのだ。

そこで出会った子どもたちの笑顔が、いまでも忘れられない。
彼らに、クリスマスを届けてあげたい。

盟友・FUNKISTに電話すると、ふたつ返事でOKしてくれた。
前日までライブ続きで広島にいるが、そこから石巻まで
車を飛ばして駆けつけてくれるという。

僕らに、何ができるかわからない。
僕らが行ったところで、何かが解決するとも思わない。

だけど、どうしても届けたい気持ちがある。
明日の早朝、石巻に向けて出発します!

Afiqln6ciaapoge


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