ミスマッチ
昨夜は、タリーズコーヒージャパン創業者であり、現参議院議員でもある
松田公太さんとの会食でした。おいしいワインと食事をいただきながら、
ゆっくりとお話をさせていただいたけれど、いまの社会に対して
「ここがおかしい」「こう変えていきたい」という感覚がとても似ている
ように思えました。あらためて、今後もお付き合いできたらうれしいなあ。
(あ、だからと言って、僕が出馬云々という話ではないですよ(^o^;)
さて、その席上で、とてもユニークなコンセプトでビジネス展開している
社長さんと出会いました。「リトルミスマッチ」という靴下を販売する
会社を経営する佐藤禎之社長。年齢は、僕より1歳年上。
まあ、ただ靴下を売っているだけではめずらしくも何ともないのですが、
この「リトルミスマッチ」の靴下、なんと左右バラバラの柄で
販売しているうえ、「3本1セット」での提供なのです。
佐藤社長「そもそも、なぜ靴下は左右同じ柄でなければいけないのか。
右と左でちがう色、ちがうデザインの靴下をはいたっていいじゃないか
という考え方が、このブランドの始まりなんです」
コンセプトは、創造性(creativity) と 個性(individuality)。
実際、この靴下が売られていると、子どもたちは目を輝かせて選び始め、
大人では思いつかないような自分なりの組み合わせをチョイスするのだとか。
だけど、残念なことに、
「左右バラバラの靴下なんておかしいでしょ」
「そんな靴下をはいていって、学校でイジメられたらどうするの?」
と、せっかく子どもが選んだ商品を棚に戻してしまう親が多いのだとか。
佐藤社長「日本は、この“既成概念”というものが非常に根強い」
たとえば、靴下の数え方。英語では、かたっぽだけだと「ソック」。
2本以上だと、複数形で「ソックス」。それが、たとえ3本でも、4本でも。
佐藤社長「ところが、日本では左右そろって初めて“1足”。
足というのは、2本あるのが当たり前という概念があるわけですよ」
なるほど。ここまで聞いて、なぜ佐藤社長が足のない僕に、
ここまで熱く“靴下”について語ってくれたのか合点がいった。
佐藤社長「乙武さん、今日はぜひうちの靴下をプレゼントさせてください」
乙武「え、僕に靴下を!?」
佐藤社長「ドアノブにかけたり、加工してがま口として使ったり。
どう使うかは、乙武さんの自由です!」
そういえば、親友・手塚真輝は、もう十年以上も前から、
左右バラバラの靴下をはいている。それどころか、ときには靴までも。
他人からはギョッとされることが多いけれど、彼自身はそんな
“ミスマッチ”をいつも楽しんでいる。
そんな既成概念にとらわれない自由さも、僕と彼を結びつける
共通点のひとつなんだろうなあ。
ピースボート乗船!! | PV撮影中! |
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