OTO ZONE

『1/6900000000』ができるまで③

2011年2月2日

昨日のブログの続き。

「誰もひとりじゃない」

FUNKISTとそんなメッセージを伝えようと、僕は曲を書き始めた。
書きあげた曲をはじめてメンバーに見せたのは、彼ら7人が
Vocal・染谷西郷の母国である南アフリカツアーから帰国した直後。
銀座での打ち合わせから、2週間ほど経ったときのことだった。

大阪・梅田のポニーキャニオン会議室。
僕が書いた歌詞が印刷され、メンバー一人ひとりに配られる。
手渡されたA4サイズの紙を受け取り、無言で読み始める7人。
僕は、祈るような気持ちでその様子を見守っていた。

「すげえ」

沈黙を破ったのは、西郷だった。

「なんか、いま乙武さんが書いてくれたこの歌詞を読んで、
パッとジグソーパズルが頭に思い浮かんだんですよね。
みんな一人ひとり、形は違うけど、でもそのすべてが必要で。
それぞれ得意なこと、苦手なことは違うけど、みんなでつながって。
なんか、ジグソーパズルみたいだなって」

その言葉に、僕は目を丸くし、部屋のすみに座っていた
事務所スタッフと顔を見合わせた。

「西郷、あのね。俺がいつも講演会で必ず話すのが、そのことなんだ。
まさにジグソーパズルの例えを使って、『みんなちがって、みんないい』
って」

「えっ、ホントですか?いや、そんなことまったく知らなかったけど、
この歌詞を読んで、本当にジグソーパズルが頭に浮かんだんですよ」
やっぱり、ふたりが見ているのは、同じ景色だったんだ――。
僕は、全身に鳥肌が立つようなよろこびと興奮を覚えていた。
歌詞は決まった。あとは、この曲にタイトルをつけなければならない。

「たしか、前に乙武さんが話してくれましたよね。小学校で先生を
やっていたとき、模造紙にデカデカと書いたメッセージを教室に
貼っていたって」

「ああ、『1/6800000000』というやつね。みんなは、この地球上に
68億人もいるうちの、たった一人でしかないけれど、その一人の
代わりを務められる人なんて誰もいない、一人ひとりがかけがえの
ない存在なんだってことを伝えたくて」 58075860_v1290573052

「タイトル、それをそのまま持ってくるんじゃダメですかね?
なんか、この曲のメッセージを伝えるのに、乙武さんが教室に
貼っていたその言葉をタイトルにするのが、いちばんいいんじゃないか
と思って」

「じゃあ、あれから人口が増えているから、『69億人』に。
『1/6900000000』に、僕らのメッセージを託していこうか!」
他のメンバーも、口々に賛同してくれた。
こうして、僕らの友情と大切な想いが詰まった曲『1/6900000000』が
完成した。

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本日2月2日(水)、僕が作詞&サブボーカルとして参加した
FUNKISTとのコラボ曲『1/6900000000』を収録した
FUNKISTのNewアルバム『Pieceful』が発売されます。

また、今夜、日本テレビ系『NEWS ZERO』(22:54~23:58)の
人気コーナー「ZERO CULTURE」にて、『1/6900000000』が
特集される予定です。

レコーディングの様子や先日出演した渋谷O-WESTでのライブ映像、
さらには染谷西郷×乙武洋匡がこの「1/6900000000」に込めた
想いをたっぷり語った独占インタビューなど、見どころが満載。
ウルトラ必見&完全保存版です!!

※放送日は、予告なく変更になることがあります。


『1/6900000000』ができるまで② 残念な歌声(笑)
『1/6900000000』ができるまで②
残念な歌声(笑)
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