不可能を可能にする!
先月28日、3月まで勤めていた杉並第四小学校で離任式があった。
一ヶ月ぶりに会った子どもたちは、すっかり「高学年の顔」になっていて、
ちょっぴりうれしいような、ちょっぴりさみしいような。
離任式では、クラスで一番の元気印だったK君が作文を読んでくれた。
「僕は、先生みたいに、不可能を可能にする人になりたいです」
ほめすぎだよ(照)
体育の時間、いっしょに野球をやっていたときのこと。
三塁を守っていた僕のところに打球が飛んできた。
頭上を抜かれそうになったところ、僕は短い足を伸ばして、
懸命にジャーンプ!!
ヘディングするような形で打球をたたき落とすと、
そのまま足もとに落ちたボールを拾って、ベースに駆け込む。
アウトォ!!
そのときの場面が、彼の頭にがはっきりと残っているらしいのだ。
彼が担任だった僕のことをそんなふうに思ってくれていることはうれしい。
でも、僕は自分のことを「不可能を可能にする男」だとは思っていない。
たぶん、「不可能だ」と思っている範囲が、人よりも狭いのだと思う。
他の人だったら「これは不可能だ」とあきらめてしまうようなことでも、
「いや、やってみなければわからない」とダメ元でチャレンジしてみる。
つまりは、「あきらめの悪い男」!?
「不可能を可能にする人」になるのはむずかしそうだけど、
「あきらめの悪い人」になら、かんたんになれそうじゃないか!
今度の日曜日、杉並第四小学校では運動会がある。
僕が担任していた子どもたちは、高学年として組体操にチャレンジする。
見事な組体操を完成させるには、もちろん平たんな道のりではない。
だから。
「きっとムリだよ……」という言葉をぐっと飲みこんで、
「僕たちなら、きっとできる!!」と口にしてみよう。
それが、「不可能を可能にする」、第一歩だと思うから。
離任式 | 『バイ・バイ・ブラックバード』 |
離任式 | |
『バイ・バイ・ブラックバード』 |