OTO ZONE

松井選手からの手紙

2006年11月10日

いじめを苦にした子どもの自殺が、連日、報道されている。

そんななか、一通の手紙が産経新聞に掲載された。
ヤンキース・松井秀喜選手から寄せられたものだ。

「あなたの周りには、あなたを心底愛している人がたくさんいる」

彼のあたたかなメッセージに触れ、僕は思わず涙ぐんだ。
いま、教育界にはかなりの逆風が吹いている。
いじめの問題や、履修漏れ問題。さらには教育基本法改正。
その視線には、いままでにない厳しさがある。

もちろん、教育現場があらためなければいけない点も多々あるだろう。
第三者的な視点から批評を仰ぎ、改善すべき点はしなくてはならない。

でも、いま本当に必要なのは「犯人探し」などではなく、
それぞれの立場で何ができるか、を考えることではないだろうか。

親として、
教員として、
地域に生きる大人として、

「自分は、子どもたちのために何ができるだろう」

そのことを考え、実行する。
ただ批判をし、責任の押し付け合いをするだけでは、
亡くなった子どもたちが浮かばれないと、僕は思う。

だから、松井選手のメッセージがうれしかった。
あれだけのスーパースターが、海を越えて子どもたちのことを思い、
アクションを起こしてくださった。

ありがとう。ありがとう。

僕も、いま一度、自分に何ができるのかを見つめ、
子どもたちのためにできることを探していきたい。


いたずらもみじ 12月27日(水)掲載
いたずらもみじ
12月27日(水)掲載
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