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『大学院に進学します』

 日頃からお世話になっているみなさんに、大切なお知らせがあります。   先般、政策研究大学院大学(以下、GRIPS)「平成27年度修士課程国内プログラム」の公共政策プログラムに応募し、第一次試験(書類選考)、第二次試験(論文、英語、面接)を受験いたしましたが、本日2月24日に合格発表があり、晴れて合格することができたことをここにお知らせいたします。   この十年間、私は主に教育分野に情熱を注いで活動してきました。なかでも、公立小学校の教諭として勤務した3年間は、私にかけがえのない経験を与えてくれました。また、現在は東京都教育委員として、教育施策について熟考する機会を得ています。   しかし、この社会のなかで、「教育」とは独立して存在するものではありません。貧困世帯の子どもたちを支援するには福祉的なアプローチも必要になってくるでしょうし、そのためには行政の予算も必要になってきます。もちろん、NPOなどによる支援も欠かせません。高等教育や大学改革を考える上では、国際情勢や雇用問題とも正面から向き合わなくてはなりません。教育は、様々な社会的課題と複雑に絡み合って存在している――。ここ数年、そうした事実をあらためて実感するとともに、自分自身がまだまだ未熟であり、社会問題全般に対しての勉強がまだまだ足りていないことを痛感させられていました。   どこかで、しっかり学びの機会を得なければ――。   そうした思いでいたところ、昨年秋頃にGRIPSの存在を知りました。しかし、GRIPSは通常の大学院とは異なり、学生の大半が霞ヶ関の官僚や各地方自治体の幹部候補生という特殊性のため、私にとってはかなりの難関となることが予想されました。しかし、「ここで学びたい」との思いが日に日に強くなり、昨年末より準備を進めてきました。   このたび、縁あって学びの機会をいただけたことに深く感謝し、今年4月より一年間、しっかりと学んでいきたいと思います。また、今回のチャレンジを後押ししてくれた家族や友人、そして事務所のスタッフにも心から感謝しています。   いまは、4月から始まる新生活にワクワクするとともに、合格させていただいた責任に身の引き締まる思いでおります。いつも支えてくださるみなさんにも、心より御礼申し上げます。   2015年2月24日 乙武洋匡  


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