松井選手からの手紙
いじめを苦にした子どもの自殺が、連日、報道されている。
そんななか、一通の手紙が産経新聞に掲載された。
ヤンキース・松井秀喜選手から寄せられたものだ。
「あなたの周りには、あなたを心底愛している人がたくさんいる」
彼のあたたかなメッセージに触れ、僕は思わず涙ぐんだ。
いま、教育界にはかなりの逆風が吹いている。
いじめの問題や、履修漏れ問題。さらには教育基本法改正。
その視線には、いままでにない厳しさがある。
もちろん、教育現場があらためなければいけない点も多々あるだろう。
第三者的な視点から批評を仰ぎ、改善すべき点はしなくてはならない。
でも、いま本当に必要なのは「犯人探し」などではなく、
それぞれの立場で何ができるか、を考えることではないだろうか。
親として、
教員として、
地域に生きる大人として、
「自分は、子どもたちのために何ができるだろう」
そのことを考え、実行する。
ただ批判をし、責任の押し付け合いをするだけでは、
亡くなった子どもたちが浮かばれないと、僕は思う。
だから、松井選手のメッセージがうれしかった。
あれだけのスーパースターが、海を越えて子どもたちのことを思い、
アクションを起こしてくださった。
ありがとう。ありがとう。
僕も、いま一度、自分に何ができるのかを見つめ、
子どもたちのためにできることを探していきたい。
いたずらもみじ | 12月27日(水)掲載 |
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12月27日(水)掲載 |